出世稲荷

東京に出世稲荷はいくつかあるのですが,日本橋堀留町に鎮座する出世稲荷は,1617年に小田原北条氏浪人の庄司甚右衛らが,仮屋敷の中に京都の伏見稲荷大社を勧請したことに起源を持ちます.

初代市川団十郎が毎日参拝して興業を成功させたことに因んで出世稲荷と呼ばれるように.

振袖火事[1657],安政大地震[1873]にも,東京小網町の大火[1873/明治6]にも焼失を免れましたが,関東大震災[1923]で焼け落ちてしまいました.

現在は,旧岩代町に鎮座していた岩代稲荷神社も合祀しています.

2016/11